まっずラボ

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【格好良いキューブ型PCケースはこれしかない】Mini-ITX「METIS vs METIS PLUS」おすすめはどっち?

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こんにちは、まっずです。

先日、RAIJINTEKのカッコイイPCケース「METIS」を紹介しました。このMini-ITXのケース、個人的に本当に気に入っていて、キューブ型でコンパクトなので省スペース、そして見た目のデザインも良いので、PCケースというよりも、部屋のインテリアに良い感じで馴染んでくれるので、部屋の雰囲気を壊さないので重宝していました。何より軽いので、持ち運びや移動もラクラクなので、掃除もしやすいです。

madsoldiers.hatenablog.com

 

そんなお気に入りのRAIJINTEK METISが、なんと「METIS PLUS(メティス プラス」としてパワーアップして帰ってきた!ということで、METISファンの私としてはチェックせずにはいられませんでした!

ということで、早速購入してみましたので、RAIJINTEK METIS PLUSを徹底的にレビューしていこうと思います!!!!

私は、RAIJINTEKの「METIS」と「METIS PLUS」の両方を保有していて、しかもその両方で自作で組み立てたこともあり、組み立てるときに気づいたことや、組み立ててから気づいたことなど、もし自分がいまMETISを所有していなかった場合、「いま自分だったらどっちを買うか」も判断できます。

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左が新型、右が旧型。

 

もしかしたらこのブログを見ている方は、旧型と新型のどちらの方を買った方が良いのか、或いは他メーカーのMini-ITXのPCケースとどちらにしようか、きっと悩まれているいると思います。そこで、購入する前に、私のブログを一通り見ていただければ、買って後悔しないお買い物ができると思うので、是非このレビューを見ていただければと思います。

 

 

まずはこちらの動画を!

Metis PlusがどんなPCケースなのか、ざっと動画で確認してみてください。

Raijintek Metis Plusのホームページはこちら。

www.raijintek.com

 

スペックの違い(サイズ等)

前バージョンMetisとの大きな違いは4箇所

製品名 METIS / METIS CLASSIC METIS PLUS
製品タイプ 0R200006, 0R200007, 0R200008, 0R200009, 0R200010 / 0R200018, 0R200011, 0R200012, 0R200013, 0R200014, 0R200015 / 0R200019, 0R200039 / 0R200040 0R200055, 0R200056, 0R200057, 0R200058, 0R200059, 0R200060, 0R200061
寸法 [W×D×H] 190×277×254 mm 前バージョンと同じ
重量 2.8 kg [実重量] 3.2 kg [総重量] 2.12 kg [実重量] 2.67 kg [総重量]
材質 アルミ 1.5mm [外装]; SPCC 0.5mm [内装] 前バージョンと同じ
カラー ブラック/ レッド/ シルバー/ ブルー/ グリー/ ゴールド/ ホワイト 前バージョンと同じ
マザーボード対応 Mini-ITX 前バージョンと同じ
ドライブベイ 3.5" HDD×1, 2.5" HDD×2 4×2.5"HDD + 1×3.5"HDD or 2×2.5"HDD + 2×3.5"HDD
PCIスロット PCIスロット [ツールフリー] ×2 前バージョンと同じ
I / Oパネル USB3.0×2, HD オーディオ×1 前バージョンと同じ
パワーサプライ PS/2 [内部ボトムマウント] 前バージョンと同じ
ケースファン リアファン: 120mm×1 [装着済み] トップファン: 120mm × 1 [オプション]
    リアファン: 120mm×1 [120mm組込済; OタイプのLEDファン]
CPUクーラーの高さ 160mm [Max.] 前バージョンと同じ
グラフィックカードの長さ 170mm [Max.] 前バージョンと同じ
サイドパネル仕様 Window / フラット [Vent] 前バージョンと同じ
発売日 2014年10月22日 2017年11月4日
  • 前バージョンより軽くなっている
  • ドライブベイのバリエーションが増えた
  • トップファンが取り付け可能になった
  • リアファンがLEDに変わった 

カラーバリエーションは前バージョンと変わっておらず、色合いも同じなので、部屋のインテリアや好みの色に合わせて選んでOK。

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同梱物の違い

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2.5インチハードディスクを取り付ける数が増えたため、付属品として「M3 L5 ねじ × 4 」が増えています。

ケース後部にLEDファンが搭載!

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12025 OタイプのLEDファン

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光るとこんな感じで、サイドから綺麗に見えます。

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PCケース上部に開口が増えた!しかもメッシュフィルター付き!

今回のPCケースのバージョンアップで、一番デザイン的に変わった部分といえば、この頂部の開口だと思います。見た目も前回よりスタイリッシュになった気もします。しかし、デザインというよりも、一番効果を発揮するのは、空気の流れをケース上部から排気、或いは吸気できるようになったことです。私はあまりPCゲームは利用しませんが、グラフィックボードを装着した場合、どうしても従来だとケース上部に熱がこもってしまうのが課題だったと思います。それが、上部に開口が増えたことで、空気の流れを作る選択肢が増えたわけです。

ちなみに、メッシュフィルターはネジ4箇所を取れば、外すことができます。

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頂部に120mmファンが搭載可能(別売り)

上でも書きましたが、Metis Plusからケース上部に開口が出来たことで、その部分に120mmのケースファンを取り付けることが可能になりました。ということで早速、実際に120mmケースファンを購入して取り付けてみました。購入したのは、付属ケースファンと同じくLEDで光る「ENERMAX LEDファン クラスターアドバンス12㎝ UCCLA12P」です。

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LEDファンを取り付けたので、METIS PLUS付属のケースファンと一緒に綺麗に光ります。PCケースの内部を光らせたい方は、かなりオススメだと思います!

 

ただ、ファンを取り付けた後に分かったことですが、ケース上部には3.5インチハードディスクを取り付ける場所があり、手持ちの3.5インチHDDを取り付けようとしたところ、120mmファンと干渉して、取り付けできないことが分かりました(T_T)

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つまり、120mmファンと3.5インチHDDは共存させることはできません。結果、私はケース上部の120mmファンを諦めて、ハードディスクを優先ことにしました。上の画像は、3.5ハードディスク取り付け後の画像ですが、ハードディスクがケース上部の開口部分と重なっていることが分かると思います。私の場合、OSはSSD、その他の大容量データは価格的のコスパの良い3.5インチHDDに保存するので、仕方がありませんでした。ただ、SSDはファンに干渉せずに問題なく取り付けできるので、どうしても120mmファンを取り付けたい場合は、2.5インチSSD、或いはハイブリッドHDDであれば、問題なく接続できます! 

頂部のUSB3.0x2ポートの差し込みが柔らかくなった!

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旧METISの記事にも記載しましたが、旧METISはPCケース上部のUSB差込口が若干硬く窮屈で、USBメモリなどを差し込むときに少し力を入れる必要があり、その影響で引き抜くときも力が必要でした。しかし、今回の新型METISは、マザーボードのUSB差込口と同様に、スッと挿入と引抜きもできるため、何も問題なく使うことができます。

ちなみにPC上部のUSB3.0ポートなので、もしホコリなどが入るのが嫌な方は、下記の
USBポートコネクタ防塵用の保護カバーがオススメ。

搭載できるHDDの数にバリエーションが増えた!

以前は、3.5インチHDDが1台と2.5インチHDDが2台、PCの中にセット可能でした。

それが今回からは、以下の2パターンでハードディスクが搭載可能になり、OSをデュアルブートなどでハードディスクを分けたい人や、私のように大容量ハードディスクを複数搭載したい人には有り難い構成となりました。

  • 2.5インチHDDが4台+3.5インチHDDが1台
  • 2.5インチHDDが2台+3.5インチHDDが2台

電源部分のコードの取り回しが変わった!

これはケースの外観だけを見ても気付かなかったのですが、ケースにSFX電源を取り付けるときに、PC内からケーブルを出したときに分かりました。

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上部の画像は旧METIS、下が新型METISです。分かりにくいですが、ケーブルがPCケースから出て来るところの形状が変わっており、旧METISではケーブルを出しやすかったのが、新型では少し引っかかる感じになっており、ケーブルがPCケースと電源ケーブルに強く挟む感じになります。だからといって、特に不便さはないのですが、旧METISの方が個人的にコードの取り回しは良かったと思います。

 

次いでですが、旧METISではSXF電源をSilverStone社の「SST-ST30SF」を利用していましたが、新型ではマイナーアップデートされた「SST-ST30SF V2」を購入しました。その理由は、マイナーアップデート前のバージョンは「音が全くせずに静音で、PC内部の温度が55℃以下はずっと冷却ファンが止まる」という仕様で、ほぼ無音だったのですが、新型ではずっとファンが回る設計に変わっています。どちらが良いかは人によると思いますが、私の場合、以下の観点から新型を選ぶことにしました。

  • 旧型は故障しているのか、55度以下で止まっているか分からないので、動作確認する方法を教えてほしい、とSilverStone社のサポートに問い合わせたところ、無視されたこと
  • セミファンレス仕様は聞こえは良いものの、やはりPCケース内部は高温になりやすい性質であることと、特に夏場はファンが回っていると安心
  • 電源ファンの大きさが、旧型は80mファンに対し、新型は92mmとなっており、仮に新旧どちらもファンが回った場合を想定すると、新型の方が静音であること
  • 何よりも、旧型よりも新型の方がかなり安いこと

 

電源ボタンの押下時の音が変わった!

これも組み立てているときには気付きませんでしたが、旧METISと比べると、電源ボタンを押したときの音が、旧METISは「カチカチ」するのに対し、新型は低い音で高級感のある「ポコポコ」する音に変わっています。 

補足1:ゲーム用途のPCケースとしては?

ITXの大きなPCケースは、見た目もでかくカッコイイとは思いますが、その大きさと引き換えに存在感が大きく、部屋のインテリアでの主張が強い上に電源投入後の電源ファンやケースファン、そしてグラフィックボードのファンの音なので、かなり音が大きくなります。METISのPCケースは、MiniITXのケースなので勿論コンパクトなPCケースではありますが、最近のPCゲームであれば、特に問題なくプレイすることができます。超高額なグラフィックボードを購入しなくても、普通に遊べますよ!ちなみに、グラフィックボードの大きさは、170mm以下のものでなければ取り付けできません。

デッドバイデイライト PC スペック Dead by Daylight おすすめ PC - ゲーミングPCをおすすめ!ゲーム推奨PCサイト

 

 

補足2:ゲームをしない方向けのPCIスロットの活用方法

私は音楽が好きなのですが、音楽だけに限らず、Youtubeなども良い音でPCを使いたいので、私はPCIスロットにサウンドカードを刺しています。ゲームの音もリアルに聞けることや、何と言ってもハイレゾ対応なのでハイレゾ音源をかなり綺麗に聞くことができます。なので、PCの中が少し寂しく、何か搭載したい場合は、音に拘ってみるのも面白いと思います。

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補足3:ケースのフロントパネルコネクタとマザーボードのUSB3.0コネクタが届かない?

これは購入するマザーボードにもよると思いますが、例えば「GA-AB350N-Gaming WIFI」を購入すると、下記のように、PCケース付属のフロントパネルコネクタのケーブルが、マザーボードのUSB3.0コネクタの場所までやや対角上になってしまい、ケーブルの距離が足りず届きません。

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なので、別途下記のようなUSB3.0延長ケーブルを購入する必要があります。

ちなみに、私はKabylakeのCPUを購入したため、ASRockのH270M-ITX/acを購入しました。無線LANやBluetooth、トリプルモニタに対応していて、更に最近話題のIntel Optane メモリーにも対応しているのも魅力でした。

 H270M-ITX/acはご覧の通り、マザーボードのUSB3.0コネクタの部分が、ちょうどフロントパネルのコネクタ直下に来るため、延長ケーブルなしで接続可能でした

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開封したときの画像も是非ご覧ください

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旧METISと同様に、販売代理店は「株式会社アイティーシー」。ケースの保証期間は1年。サポートメールは「support@itc-web.jp」まで。

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まとめ

  • インテリアとしてMini-ITXケースはカッコよく、かなりおすすめ
  • リビングや寝室に置いても違和感なし
  • カラーラインナップも充実(黒、青、ゴールド、緑、赤、シルバー、白)
  • 買うならゴールドがオススメ!(理由は、このゴールドを買ってから有馬記念のキタサンブラックで当選したためw 金運上がります↑↑↑)
  • 静音で高性能PCをセットアップ可能
  • ケース上部の開口により、排熱効率がとても良い
  • 何よりもコンパクトで可愛く、持ち運びも楽
  • ケースのサイドからPC内部を覗けるのでLED好きや鑑賞好きには最高

 

結論:旧型と新型のどちらを買った方が良いか

これは私が実際に思ったことですが、旧型はPCケース上部に開口が無いので、論理的にケース内の音がケース上部から漏れることがなく、またSFX電源のセミファンレスとのコラボもあり、ほぼ無音でした。しかし、新型になりケース上部の開口から少なからずファンの音が聞こえており、旧型よりも静音ではなくなりました。ただ、それを引き換えに旧型はPC内部の空気の流れが悪く、ケース上部に熱気が溜まりやすい状態でした。旧型は静音は良いものの、排熱は最悪でした。新型は静音ではなくなったものの、排熱効率が良くなり、健康的な状態になったと思います。また、ファンの音などは静音ファンを取り付けたり、BIOSでファンの回転数などを調整すればなるべく小さくできるので、"健康で静音"に近づけることができる伸びしろがあるわけです。あと、旧型のPCケース上部のUSBコネクタの差し込み口は硬くて最悪です。

なので、私は新型METIS PLUSの購入をオススメします!!